top of page

レッスンは母国語で?英語で?|子どもの習い事で気をつけたいこと

はじめに:英語も音楽も、小さいうちに始めた方がいい…?


グローバル化が進む中で、「英語は小さいうちから慣れさせたい」「せっかく習い事をするなら、英語も一緒に学ばせたい」と考える保護者は少なくありません。


最近では「英語で学ぶ音楽レッスン」や「英語リトミック」など、英語と他の習い事を組み合わせたスタイルも人気です。


確かに、幼少期の柔軟な吸収力を活かして、複数の分野に触れるのは大きなメリットになり得ます。

ただ、音楽という分野においては、英語と日本語の“音の表し方”が異なるため、注意したいポイントもあります。



英語と音楽を同時に学ばせるのは、将来的にとても素敵な経験になるかもしれません。


でも、小さなお子さんにとっては「楽器をはじめる」というだけでも、新しいルールや体の使い方、音の違いなど多くの刺激があります。


そこに「英語での指示」や「英語の音名」など、さらに新しい情報が加わると、“2つの新しい概念”を同時に学ぶことになり、ストレスになってしまうケースもあるのです。



たとえば、日本の音楽教育では「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」という階名が一般的に使われますが、英語圏では「C・D・E・F・G・A・B・C」といった音名(英語表記)が標準です。


さらに、楽典の学びが進むと「ハ長調」「ト短調」などの日本音名を使った単語、そしてコードなどを学ぶ際は「major」「minor」などの英語表記も登場します。


音楽の世界に進むと、母国語だけでなく英語や専門的な表現が混ざり合い、まるで“多言語空間”のようになります。


この段階で複数の言語が入り混じると、子どもにとって混乱を招く可能性があります。「Cってドのこと?」「Aがラ?でもABCの最初はA…?」と戸惑うこともあるかもしれません。」



音楽も英語も、どちらも大事。そう思うのは当然です。


ただ、新しい楽器を学ぶタイミングで英語の音名や表記も一緒に学ばせるとなると、一見一石二鳥に思えても、子どもにとっては“二重のチャレンジ”になることがあります。


もちろん、バイリンガルの環境にいるお子さんや、すでに英語に慣れている子など、両方を自然に吸収できる子もいます


でも、そうでない場合は、「まずは慣れた言語で学ぶ」ことを優先してあげるのも、ひとつの選択です。



STUDIO MOTIFでは、「英語がいい」「日本語がいい」と一概に決めるのではなく、その子が“楽しく・安心して学べる”環境を大切にしています。

最初から英語で学ぶことで、わからないことが多くなってしまうと、「音楽=むずかしい」と感じてしまうかもしれません。 逆に、ある程度慣れてから英語の音名や表記に触れると、「知っているものと結びつけて」覚えやすくなることもあります。

私たちは、子どもたちが自分のペースで音楽を楽しみ、興味を持ち続けてくれることを何よりも大切にしています。


音楽の習い事を始めるとき、英語も同時に学ばせた方がいいのか、それとも母国語だけでいいのか。答えはお子さんの性格や環境によってさまざまです。

大切なのは、どちらが「優れている」かではなく、「どちらが今のその子にとって自然か」を考えること。

STUDIO MOTIFでは、保護者のみなさんと相談しながら、ひとりひとりに合った学び方を一緒に見つけていきます。 当教室にご興味を持っていただけたら、ぜひ一度体験レッスンにいらしてください。

レッスンは母国語で?英語で?|子どもの習い事で気をつけたいこと
bottom of page