リズム感はどう育つ?|音楽が運動能力にも影響するって本当?
はじめに:リズムは「感じる力」から始まる
音楽教室を検討する際、保護者の多くがまず注目するのは「音感」や「集中力」、または「楽器の上達スピード」などかもしれません。
しかし、音楽教育の中で見落とされがちな「リズム感」は、実は子どもの身体的発達や学習能力のベースに深く関わっていることをご存じでしょうか?
特に近年では、音楽と運動機能、脳の発達との関連性が科学的にも注目されており、「音楽=芸術活動」という枠を超えて、子どもの成長を支えるトレーニングの一環としての価値が再評価されています。
この記事では、リズム感の育て方や、音楽が子どもの運動能力や感覚統合にどう作用するのかを、音楽教室の現場からお伝えします。
「リズムをとる」と聞くと、手拍子や足踏みなど簡単な動作を思い浮かべるかもしれません。しかし、実はこの“リズムを感じて体を動かす”という行為は、脳の広範囲な領域を同時に活性化させる高度な処理なのです。
とくに注目すべきは、以下の3点です:
運動野と聴覚野の連携:テンポに合わせて動く際、脳内では聴覚情報(音)と運動の指令(動き)が瞬時に連携します。
小脳とバランス感覚:リズム運動はバランス感覚や姿勢制御を担う小脳の働きを促進し、運動能力の向上にもつながります。
前頭前野と集中力:リズムを正確にとることで集中力が高まり、注意力の持続にも良い影響を及ぼします。
つまり、音楽活動を通じてリズム感を養うことは、運動能力・身体の使い方・集中力を統合的に育むためのとても有効な手段なのです。
「うちの子、リズム感がなくて…」と不安を口にする保護者の方は少なくありません。しかし実際のところ、リズム感は“生まれつきの才能”ではなく、経験によって育まれる力です。
たとえば言語と同じように、リズムも繰り返しの体験と環境の中で身につく「身体の語学力」と言えるでしょう。英語を覚えるために英語にたくさん触れることが大切なように、リズム感も音楽に日常的に親しみ、身体を使って感じることで、自然と養われていきます。
小さな頃から音楽に合わせて手を叩いたり、足でリズムを刻んだり、ジャンプをしたり――そうした遊びのような体験の積み重ねが、やがて豊かなリズム感の土台を築いてくれるのです。
また、周囲の人と一緒に音楽を感じたり動いたりすることで、他者のリズムに「乗る」経験も得られます。これは、リズム感に加えて協調性やコミュニケーションの感覚も育む貴重な時間です。
音楽を身体で楽しむことは、決して難しいことではありません。「できる・できない」ではなく、「触れているかどうか」。その小さな差が、将来の表現力や音楽に対する感受性に、大きな違いを生み出すかもしれません。
最近では、発達が気になるお子さんへのアプローチとしても、音楽のリズム活動が注目されています。STUDIO MOTIFでは、ただ音楽を“教える”のではなく、感じて・動いて・表現する場としての音楽教室を意識しています。
たとえば──
ドラムで交互にリズムをつくる:他人との呼応やタイミングを合わせる力
テンポを変えて動くリズムゲーム:速さ・緩急の感覚を身体で覚える訓練
歌いながらステップを踏む:脳と身体の同時処理能力の向上
これらの活動を通して、お子さまの五感の統合(感覚統合)を育みながら、音楽を通じた自己表現の喜びを感じてもらうことができるのです。
子どもにとっての“できた”体験は、何よりのご褒美です。特にリズム遊びや簡単な演奏で得られる「音と自分が一致した」感覚は、小さな成功体験として強く心に残ります。
たとえば、「最初はうまく叩けなかったドラムが、今日は先生とぴったり合った!」という瞬間。それがたとえ3秒でも、子どもにとっては大きな自信になります。
この積み重ねこそが、習い事としての継続につながり、音楽だけでなく学校生活や他の習い事でも前向きに取り組む“心の体力”を育ててくれます。
STUDIO MOTIFは、渋谷区の地域密着型の音楽スクールとして、幅広い年代のお子さまを対象に多彩なレ ッスンを提供しています。
初心者歓迎・楽器経験不要
体験レッスンあり
柔軟なスケジュール対応も可能
「まずは楽しく音に触れさせたい」「習い事として続けられるか不安…」
そんな方にも、安心して始められる体制をご用意しています。
音楽は、聴くだけではなく“感じて動く”ことで、初めて本当の楽しさに気づけます。リズムを通じて生まれる笑顔や感動は、親子の絆を深めると同時に、子どもの心と身体の発達を確実に支えてくれます。
「走る」「話す」「書く」——どの成長にもリズムがあり、「生きること」は、まさに“リズムの連続”なのかもしれません。
この秋、STUDIO MOTIFで、リズムから始める音楽教育の第一歩を踏み出してみませんか?
